歯周病菌について
当院から皆様へ
歯周病は、炎症が歯肉に限局した「歯肉炎」と、歯を支える歯槽骨まで及んだ「歯周炎」に分類されます。歯肉炎では、プラーク(歯垢)を除去すれば元に戻りますが、歯周炎では骨の喪失が起こっていますので元には戻りません。歯周病の原因は細菌ですが、悪さをする程度からピラミッド状に6つのグループに分類されています。この頂点に分類されているのが「レッドコンプレックス」と呼ばれる、特に病原歯の高い3種類の菌で、「ポルフィロモナス・ジンジバーリス(P.g.菌)」、「トレポネーマ・デンティコーラ(T.d菌)」、「タンネレラ・フォーサイシア(T.f.菌)」を指します。これらは歯周組織を破壊して歯周病を重篤化するだけでなく、血管内に侵入し、血栓や動脈硬化を引き起こしたり、糖尿病、心臓病、脳梗塞などの全身疾患にもつながったりする可能性があります。

