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歯周ポケットについて

当院から皆様へ
 健康な状態でも歯と歯肉の境目には「歯肉溝」と呼ばれる1~2ミリ程度の溝があります。つまり、歯肉のへりから歯の側面に向かってくびれて内面に付着(上皮付着)しています。細菌の侵入により炎症が惹起されるとこの付着が破壊されて、4ミリ以上の病的な溝である「歯周ポケット」が形成されます。歯周病の原因菌は酸素を嫌う「嫌気性菌」なので、ポケットが深くなると細菌にとっては住みやすい環境になってしまいます。そして、一度住み着いた菌は減らすことが出来ても完全に除去することが出来ません。従って、歯周ポケットがある場合は毎日のセルフケアに加えて、定期的に歯肉縁下に対するプロフェッショナルケアが必要になってきます。もちろん、深いポケットがない場合も定期的なクリーニングは必要であると考えます。