わずかなむせや食べこぼし、滑舌の低下といった口腔機能が低下した状態が「オーラルフレイル」で、何も対策を取らないとやがて「口腔機能障害」へと進行します。オーラルフレイルは色々な形で全身のフレイルへも影響を及ぼします。千葉県柏市在住高齢者2,044名を対象とした45か月間の縦断調査(柏study)では、口腔機能が健全な方に比べてオーラルフレイルは身体的フレイルを2.4倍、サルコペニアを2.1倍、要介護認定を2.4倍、総死亡リスクを2.1倍、新規発症のリスクを上昇させることが示されました。このことからも、オーラルフレイルへの対応や将来の健康寿命の延伸のための医療手段(技術)が重要なことが分かります。
なお、この言葉は国民の啓発に用いられる用語(キャッチフレーズ)だそうです。