体を歪ませる原因

体を歪ませる原因にはどのようなものがあるのでしょう

 自然の顔はもともと左右対称で、顔が歪むには歪む理由があるのです。顔の歪みは、筋肉の非対称、骨格の非対称、顎の偏り、歯列弓の歪み、咬み合わせの偏りなどにより起こります。頭蓋は背骨の頂点に載っていて筋肉により支えられているため、顎と姿勢には深い関係があり、頬杖などの態癖ばかりでなく、仕事や趣味でバランスを崩すこともあります。
 頬杖や良くない睡眠姿勢のように、中・下顔面に外から悪影響を及ぼす力を加える生活習慣のことを、総称して「態癖」と呼びます(筒井照子先生提唱)。態癖は、歯を傾斜させたり歯列弓を歪ませたりし、歯並びや咬み合わせに不都合を生じ、種々の問題を惹起します。

顎や顔の歪みは先天的なものなのでしょうか

 顎の発育・遺伝的形態と後天的な問題は別問題です。特に矯正治療において「先天的な問題だから変えられない、この状態で矯正治療を行いましょう」、このようなことがよくあります。
しかし、先天的に異常がある場合だけではありません。むしろ後天的な要因により歪みを生じていることが非常に多いのです。その原因を考慮することなく矯正治療が行われてしまうので、時間と費用をかけて治療したのに咬みにくい、歯並びや咬み合わせがまた崩れたというようなことが起きるのです。

 歪んだ生体を元に戻してから矯正治療を行うことにより、安定した形態や機能が得られるのです。

力のバランスケア

 顔の歪みは、力のアンバランスを表します。先天的に、すなわち生まれながらにして顔が歪んでいる人はそれほど多くありません。後天的にいろいろな習慣によって、その力の仕業で結果として歪が表れてくるのです。世間で想像されている以上に影響は大きいのです。
 態癖が改善されると歪も解消されますが、先天的な原因であればこのようなことは起こり得ないはずです。力をコントロールしないと、口から年を取ります。
 力のバランスケアが大事です。後々後悔しないように、今のうちに生活習慣を見直し、健全な成長発育やエイジングを目指しましょう。

こんな姿勢に注意してください。

こんな姿勢に注意してください。
 以下のような姿勢は、顔の歪みの原因になることがあります。
  • 横向きに寝る
  • 頬杖をつく
  • うつぶせで寝る

咬合療法リスト