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歯ブラシについて

歯ブラシについて
 歯ブラシには様々な形態があり、選ぶのに迷うことも多いと思います。当院では、ヘッドが大きすぎず毛先の形態はフラットで、柄がストレートのものをお奨めしています。磨き方はスクラビング法といい、歯面に毛先を垂直(内側は45°)に当てて、毛先をあまり動かさずに振動させるように磨きます。これが最も簡便で効果も上がると考えられます。毛先が細くテーパー状のシステマはコシが弱く、歯垢除去効果の点で劣ります。また、歯と歯ぐきの間のみぞに入りやすいのが利点とされていますが、歯と歯の間の狭い部分でみぞに入れるのは簡単ではありません。逆に、境目をきちんと磨けばみぞに入れなくても予防効果があることは確認されています。もちろん、システマと通常の形態の歯ブラシを2種類使用するのであれば話は別ですが、毎日行うのは大変でそれでは長続きしないと思います。

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音波歯ブラシについて

音波歯ブラシ
 電動歯ブラシや音波歯ブラシは、手に代わって器械が振動や回転運動で歯を磨いてくれます。特に音波歯ブラシはやや高価になりますが、直接毛先が当たっていない部位でも唾液を介した振動で歯垢を除去するといわれています。きちんと当たっていれば手作業よりも効率が良いと考えられ、着色の除去効果も高いと思われます。また機種にもよりますが、タイマーで30秒ごとに音が鳴り2分で止まる機能があるので、2~3秒ごとに動かし1/4顎(表、裏、咬み合せ)を30秒で、全体を2分で磨くというような使い方が出来ると思います。

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歯間清掃器具について

歯間清掃グッズ
 歯ブラシの歯垢除去率はせいぜい60%程度で、予防効果を高めるには歯間清掃器具が必須です。歯垢除去効果としては、歯間ブラシの方がデンタルフロスよりもデータ上やや優れますが、歯間ブラシは隣接面(歯と歯の間)の接触点という部位を通りませんので、この部位のむし歯を予防できるのはデンタルフロスだけです。通常はデンタルフロスを中心に使用し、状態に応じて歯間ブラシも併用するのが良いかと思います。
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歯磨剤について

各種歯磨き粉
 歯磨剤の使用に関しては使用しない方がいいという意見もありますが、当院では歯磨剤は使用した方が良いと考えております。それは歯磨剤に含まれるフッ化物の効果が大きいからです。ただし、長く磨くために低発泡性で刺激の少ないものを使用し、香料のさわやかさに惑わされて磨けた気分にならないことです。そして、プラークコントロールは歯ブラシや歯間清掃器具で歯垢を落とすのが主で、歯磨剤はあくまでも従であることを理解して下さい。いろいろな歯磨剤で症状の改善はみられても、それだけで予防することは不可能です。ただし、歯磨剤の成分、特にフッ化物を利用することはとても意義のあることです。一般に子供さんのむし歯予防と理解されがちですが、成人でも歯周病で歯肉退縮が起こった歯は根面う蝕(根のむし歯)に罹りやすく、きちんと磨くこととフッ化物による予防がとても効果的です。

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高濃度フッ素 歯みがきペースト

高濃度フッ素 歯みがきペースト
 高濃度フッ化物(フッ化ナトリウム)1450ppmとfTCP(カルシウム、リン酸)の配合により再石灰化を促進し、う蝕を予防します。
一般的に、フッ化物はカルシウムと同時配合すると不活化し、再石灰化の作用が弱まりますが3M独自の技術( f TCP)で、フッ化物とカルシウム、リン酸の同時配合に成功、再石灰化を促進します。

フッ化物について

 フッ化物の予防効果は広く知られていますが、これは歯質を強化して酸に溶けにくい歯にするためです。他に酸の産生を抑えたり、再石灰化を促進したり、初期のむし歯はフッ化物で自然に修復します。ほとんどの歯磨剤にフッ化物は含有されていますが、フッ化物のジェルや洗口によりさらに効果が高まります。

キシリトール配合のガムについて

キシリトール配合のガム
 キシリトールは、糖アルコールと呼ばれる砂糖ではない甘味料のためむし歯の原因にはならず、さらには予防効果があるといわれています。合わせてガムを噛む刺激により唾液の分泌を促し、酸を中和する働き(緩衝能)が高まります。これをセルフケアとして1日数回行ことにより、予防効果を期待することが出来ます。

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ミネラルパックについて  ―私たちの歯はミネラルから出来ています―

MIペースト
 「ミネラル」という言葉はミネラルウォーターに代表されるように、最近では聞きなれた言葉ですよね。また多くの女性の方は、普段から肌のお手入れの一つとしてパックをされていると思います。(もちろん男性の方でもパックをされる方はいらっしゃるでしょうが。)では、この二つを合わせたような「ミネラルパック」とは一体どのようなものなのでしょうか。

 歯科におけるミネラルパックとは、歯の表面にミネラルを供給するためにパックをする、つまり歯の表面を修復して強くすることを意味します。歯はミネラルから出来ており、脱灰した部分は唾液の力で再石灰化が起こると述べましたが、実は唾液中のカルシウムやリンだけでは十分ではなく、再石灰化を助けるためにミネラルパックを行います。パックに用いるペーストに含まれるCPP-ACP(リカルデント)は、牛乳由来タンパク質の分解産物であるカゼインホスホペプチド(CPP)と非結晶性リン酸カルシウム(ACP)の複合体で、酸性になった環境を中性に戻し、生体が利用可能なカルシウムとリンを過飽和状態(高濃度)でお口の中に供給してくれます。これにより十分なミネラルが供給されるため、再石灰化を促進し歯を強くするのです。ミネラルパックは予防のためだけではなく、初期のむし歯(なりかけ)に対して脱灰した部分を回復したり、露出した歯根表面のセメント質を硬くし根面う蝕(むし歯)にかかりにくくしたりします。また、ホワイトニング(歯の漂白)を行うと歯の表面の硬さが10%減少すると言われているので、ホワイトニング後のケアにも有効です。  

 ミネラルパックの方法はいたって簡単で、洗口や歯みがきの後に歯のクリームであるMIペーストをパック(塗布)して3分後に余剰分は吐き出し、30分後を目安に少量の水でうがいをします。このようにミネラルパック自体は簡単な処置ですが、継続することにより再石灰化の促進、歯質の強化と大きな効果をもたらします。ぜひ皆さんもこの機会に、肌のお手入れに加えて歯のミネラルパックを始められてはいかがでしょうか。きっと健康な歯でいられると思いますよ。

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その他口腔ケアグッズ

入れ歯安定剤

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う蝕予防フッ化物洗口剤

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