当院では、加速化するデジタル化に加えて非接触型歯科医療を実現すべく、口腔内スキャナーiTeroエレメント5D(インビザライン社)を導入しました。口腔スキャナーは、光学計測技術により物体の形状を3Dのデータに変える装置です。従来、歯科治療においてつめものやかぶせものの製作過程で、印象採得(型どり)や咬合採得(かみ合わせ)を行っておりましたが、この工程が不要となります。ワンドと呼ばれる部分を把持し、その先端部のみを口腔内に挿入しスキャンすると、3Dデジタル印象が採得できます。そのデータを基にコンピューターでデザイン、加工しつめものやかぶせものが完成します。インプラント上部構造の製作、セラミック治療、アライナー(マウスピース)型矯正治療などにおいて、スキャンデータをインターネット経由で送信することで、高い精度だけではなく大幅な時間短縮が可能になります。なお、口腔内に挿入する先端部にはスリーブという使い捨てのカバーが装着されます。衛生的で感染予防に効果的ですからご安心ください。