骨粗鬆症と歯科治療
当院から皆様へ
近年、骨粗鬆症の患者さんが増えていますが、骨粗鬆症は骨形成よりも骨破壊が上回る状態が続き、骨の強度が低下しているため、転倒などの軽い衝撃でも骨折しやすく、要介護や寝たきりになりやすいことが問題となります。日本国内では、約1,200万人の患者さんがいると推定され、そのうち約900万人は女性で、閉経で女性ホルモンのエストロゲン減少により骨量が減少するためとされています。治療薬としていろいろな薬剤がありますが、ビスフォスフォネート製剤など、歯科治療に際して留意しなければならないものがあります。以前は、この薬を服用中に抜歯をすると治癒不全や顎骨壊死を起こす場合があるとされていましたが、現在では重度歯周病や根の先の炎症を放置しても問題が起こる場合があることが分かっています。歯科治療に際しては、担当歯科医師に服用の旨を伝えてよくご相談されて下さい。

