保険治療というと、前歯を除いて銀歯というイメージをいまだにお持ちの方が多いのではないでしょうか。治療に用いられる金属の高騰が続き、これが歯科医療費の増加にもつながっているため、金属を使用しない治療への転換が求められてきました。保険でもある程度の審美性をという要求もあったと思います。そこで導入されたのは、デジタル技術によるCAD/CAM冠、CAD/CAMインレーです。これは、デジタルで設計されたデータをもとにブロックを削りだすものです。ある程度の審美性と強度が得られますが、そのままでは歯質とくっつかないため特別な接着操作が必要になります。また、適応条件があるので全ての場合において出来るわけではないこと、治療が行える施設基準を満たしていない歯科医院もあるのでよくお確かめ下さい。