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機能回復について

当院から皆様へ
 われわれの歯は、歯並びや咬み合わせがきれいだとか、上下の歯を合わせて咬んでいればよいというわけではなく、食物をうまく噛めなければなりません。人間の咀嚼運動は非常に複雑ですが、治療に際してはスムーズな咀嚼が出来るように機能回復しなければなりません。
 これは詰め物やかぶせ物に限ったことではなく、矯正治療が必要な場合にもあてはまります。態癖を考慮しない矯正治療は後戻りを引き起こしやすく、治療後にうまく噛めない状態になる場合があり、新たな問題を生じるため注意を要します。

 歯科医師は、体の事を幅広く理解し全身から口腔を診ることと、口腔の専門家の立場で精密な診断、治療をする能力が要求されます。術者自身がどの程度まで理解して実践しているかが問題なのです。