井上先生は、少林寺拳法部の大先輩ですが、日本国内のみならず、世界的に有名な病理学がご専門の先生です。私が大学に入学した時にはご卒業されていましたが、道院長とともに、副部長、部長として我々の指導に当たって下さいました。卒業後も講演会やセミナーでお目にかかることもあり、お忙しいにもかかわらず、疑問に思うことをメールで質問するとすぐに返信して下さいます。歯科医師というのは正しい知識を身に着ける必要がある職業ですので、相談できるご高名な専門家が身近にいらっしゃるのは、仕事をしていくうえで大変心強いものです。

　ご講演の中で、なぜ病理学を専攻されたかの理由に、「世界に羽ばたきたいから」ということをあげていらっしゃいました。研究を重ねて学位取得、海外留学、その後も様々な論文執筆、大学院生の指導と多忙を極め、現在では国内だけでなく、世界数か国の大学でも教鞭をとられています。まさしく有言実行、ご自身でもこれまでを振り返り、「まだこれからやりたいことはあるが、当初の夢はかなえられたと思う。」とおっしゃっていました。

　今後もいろいろな所でご活躍されると思いますが、光り輝く姿がまばゆいばかりでした。