OSAS(睡眠時無呼吸症候群)

こんな症状はありませんか?

・就寝中にいびきがひどい
・夜間に息苦しさを感じて目が覚める
・起床時にひどい頭痛がある
・睡眠時間が十分なのに日中の眠気が強い



睡眠時無呼吸症候群とは

 睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome:SAS)とは、睡眠中に断続的に無呼吸(10秒以上続く気流停止)を繰り返し、日中の眠気など種々の症状を呈する疾患です。

日中の眠気が出る原因

 いったん閉塞型無呼吸が誘発されると、無呼吸時間の延長とともに、換気運動に一致した胸腔内圧の低下と睡眠時低酸素血症が進行し、中枢神経系への上行性刺激となって、脳波上の一過性の短い覚醒現象を惹起します。
 このため、上気道筋の活動が高まり、上気道が開存し、閉塞型無呼吸が解除されて呼吸が再開すると考えられています。この一過性の覚醒現象によって正常な睡眠構築が崩れ、睡眠が分断されることから、その代償機転として日中の過度の眠気が生じるとされています。

OSASの社会的問題点

 過度の日中傾眠に起因する交通事故発生率の増加、勤務中の居眠り、注意力散漫、決断力の低下などによる仕事の効率低下、働き盛りにみられる心血管系疾患の合併や死亡率の増大などを代表とする身体学的障害が挙げられます。
小児においては乳幼児突然死症候群の原因となりうる、成長発育を阻害する一因です。

診断

 無呼吸(10秒以上続く気流停止)と低呼吸(10秒以上換気量が50%低下)の回数を合わせた無呼吸低呼吸指数(sleep hyponea index:AHI)が、睡眠1時間当たり5回以上で日中過眠などの自覚症状がある場合OSASと診断されます。
AHIが5回以上でも他の症状がない場合は、「睡眠時呼吸障害」と呼ばれます。

上気道抵抗症候群

 過度の日中傾眠、疲労感、注意散漫、激しいいびきを伴うが、無呼吸低呼吸指数が5以下でOSASの診断基準を満たさないもので、OSASの予備軍と考えられています。

もっと詳しく知りたい方はこの下を御覧ください。

分類

  1. 中枢型(central:CSAS) 呼吸中枢の障害により呼吸運動そのものが停止するタイプです。
  2. 閉塞型(obstructive:OSAS) 気道の閉塞によるもので、無呼吸中も呼吸運動が認められるタイプです。
  3. 混合型(mixed type) 両者が混在するタイプです。
 臨床的には9割が閉塞型で、歯科での対象も閉塞型に限られます。

OSASの原因

Ⅰ.形態的異常
  1. 肥満
  2. 小下顎症や下顎後退症
  3. 扁桃肥大
  4. 鼻疾患
  5. 仰臥位による舌根沈下
Ⅱ.機能的異常
  1. 上気道筋の活動性低下   
  2. 上気道のうっ血         
  3. 上気道粘膜の癒着性増加         
  4. 換気調節機構の異常           
  5. ホルモン異常

治療

Ⅰ.保存的治療
  1. 内科的治療  減量
             誘因の除去
             基礎疾患の治療
             経鼻式持続陽圧呼吸(CPAP)
             薬物療法
  2. 歯科的治療  口腔内装置(スリープスプリントなど)

Ⅱ.外科的治療
  1. 扁桃摘出術
  2. アデノイド切除術
  3. 鼻中隔矯正術
  4. ポリープ切除術
  5. 下顎前方固定術・舌骨前方転位術
  6. 口蓋垂・軟口蓋・咽頭形成術
  7. 気管切開

*医科で検査の結果OSASと診断され、紹介状による歯科への依頼があればスリープスプリントは健康保険作製できます。
 紹介状がない場合は、自費での作製となります。